日経トレンディnetに表題の記事が掲載されています。
■佐野正弘の“日本的”ケータイ論
「日本人は「日本のケータイ」の価値を理解しているのか?」
2009年01月21日 佐野 正弘
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20090115/1022805/ ・ある種の携帯電話の盗難が続いていて,それが海外に流出していると思われる
・Googleが日本の携帯電話の絵文字を、ユニコードの文字として標準化することを提案
という話題で,
こうした一連の取り組みを見ていると、日本の携帯電話の価値を理解しない人達が、日本の携帯電話の「悪いところ探し」に熱中することで次々と愚策を生み出し、ただただやみくもに市場・文化を崩壊に導こうとしているのではないかと勘ぐりたくなってくる。
という主張につながっていく。文部科学省が小中学校への携帯電話持ち込み禁止を通達するそうだという記事(下記の堀田先生のブログについても読んでください)がでたところで,こういう記事を目にした。
日本は技術立国であって,技術を敵視する国家ではないはずだ。
私が子供のときは「テレビ」が槍玉に上がっていて,つい最近(いまでもかな)ゲーム機が非難の対象だった。でも,それらが日本の産業を支えている柱の一つである。
ケータイを敵視していて,ほんとうに子供のためになるのだろうか?
1月21日京都新聞朝刊の9面は「ネットいじめ」の特集だった。そこにかかれていた,この部分がとても印象的だった。携帯を敵視していては解決できないと強く思った。
・・・携帯電話も没収したが,生徒らはすでに電話機からICカードを抜き取っていた。カードには契約者情報が記録されていて,同じ携帯会社の電話機にはめ込めば,それまで同様,ネットへの書き込みやメールができる。五人は悪びれもせず,そのことを「裏サイト」で暴露,学校側の知識不足をあざ笑った。
■堀田先生のブログ記事
文部科学省が学校へのケータイ持ち込み禁止へ
http://horitan.cocolog-nifty.com/nime/2009/01/post-b7de.htmlのとおりだとおもいます。特に
-怖いのは,学校に持ち込み禁止したから情報モラル教育はあまり要らないと世論が勘違いすることだ
に激しく同意。
この段階になって「携帯電話を通話のみに限る」使い方をすることを誰も言わないのが不思議。
そういう携帯電話をケータイ各社が発売していないことに対して、誰も声を上げないのが不思議。
フィルタリング言っても7歳~18歳まで同じフィルタリングで満足してるのが不思議。
段階的な利用が可能になるようなサービスが無かったらその全ての機能をちゃんと使える段階まで大人が見てないときには使わせないのが基本だと思います。
他の「危ないモノ」はそうやって子供に与えているのではないでしょうか。
僕は「悪い技術」は敵視します。「良い・悪い」というところで引っかかるなら「悪い実装」と言い換えてもいいですけど。
僕はWinnyも「子供が使うケータイ」も敵視します。
ちなみにPHSにはアドレス帳に登録している人との通話しかできない端末がありますし、もちろんWebもメールも機能停止できますし、PHSアンテナでの位置情報確認もできます。それは「ビジネス向け端末」で一般向けのラインアップには出てきません。
なんでケータイ各社はそういう機能を実装した端末を発売しないんでしょうか。
今だって通話だけしかできない携帯は存在します。キャリアのwebにも現行機種として載ってるものですから、「誰も声を上げないのが不思議」と思うほうが不思議です。買わないのはお客の勝手。
だいたい、普通の端末だって、例えばdocomoなら iモード契約を付加しなければ実質通話しかできない契約になりますし、webアクセス制限をつければ通話とメールしかできない契約にできます。利用料金に枠をはめて、オーバーしたら使えなくなるようにだって簡単にできる。だから、今の仕組みでも大人がちゃんと理解して対処すれば大した問題はないはず。
問題はちゃんと理解してない大人ですが、そういう大人を教育するのはメンドクサイので、携帯利用は免許制にすればいいと思います。自動車だって危険だから免許制ですよね。大人になれば自動的に運転できるわけじゃない。等級は通話級、メール・公式サイト級、無制限級くらい? 子どもが使う場合は、契約時に判子おす親権者の免許と、子ども自身の免許の等級が低い方でしか契約できないということで。
だいたい、既に普及しちゃったものを「禁止」といえば禁止できると思ってる頭の悪さに感動しますね > 文科省
禁止って言えば済むなら、いじめをダイレクトに禁止してみろよって。教育を所轄してる官庁の癖に教育の力を全然信じてないところがとってもダメダメ。
>等級は通話級、メール・公式サイト級
秘書検定の試験問題が流用できるのでは!(^^)!
以前よりお聞きしたかったのですが、落伍弟子さんは学校で全員にケータイ持たせて情報モラル教育したほうがよいとお考えなのでしょうか。
モラル教育と言う面からは、酒、タバコ、麻薬、等々の教育に現物を持たせた実習が不要なのと同様にケータイの実習は不要だし、情報教育にも「現状において」ケータイは不要だと思っています。
(「現状」は、教員の体制や情報提供能力があまりに不十分なケータイの機能、情報教育以前に改善すべきトータルな教育システムの不備等々を含みます)
ちなみにケータイの罪悪はアンチモラルなコンテンツではなく、
1. 人々の思考能力をあの画面の情報量に抑え込んでしまうこと
2. くだらないコンテンツに長時間貴重な時間を奪ってしまうこと
にあります。その意味では私はテレビやゲームも肯定していません。
私はケータイというか,モバイル端末が学習に有効だと考えています。
ただし,「常にそれを使い続ける授業ばかり」とは考えていません。「ガイド機能」を持っていれば良いわけで,コンテンツを詰め込む必要はありません。印刷テキストが最良だと考えています。
そして,その便利さには「ダークサイド」もあるので,利用訓練が必要だと考えています。ケータイ禁止派の人たちは,利用訓練すら不要だと言い出すに決まっていると考えているのです。バイクの3無い運動のとき,「うちではバイクに乗せないので,交通安全教育は不要で,進学のための授業だけで十分だ」といった事例もあるわけです。ある意味で「セーフティーネット」が必要だということです。
3つ目は,EUでのm-Learningの動きが気になることです。学校教育以外のnon-formal Education にはケータイが低コストで学習意欲を維持するツールになりえると考えているのです。
「敵視ばかり」する必要はないのでは,ということです。
情報モラル教育だけなら,ケータイシミュレータでも十分ですよね。
> モバイル端末が学習に有効
私もそう思います。ただそのために他のリスクを引き込むわけでオーバーヘッドが大きいのではないでしょうか。そこを「現状の」学校の教員がフォローしきれるのかが疑問なのです。
>利用訓練すら不要
必要だからといって学校でバイク実習はしませんよね。
> 情報モラル教育だけなら,ケータイシミュレータでも十分
ですね。やったほうがいいでしょう。
ケータイ賛成派は学校でケータイの実習をするんだというように見られている気がします。また避妊教育と同様、セックスへの誘導になりかねないところをちゃんと教育しきれるのかという危惧がでてくるのもやむを得ないでしょう。
>必要だからといって学校でバイク実習はしませんよね。
交通安全教育自体が高校では不要といってのけた学校が存在した時代があったのです。その流れでは,たとえ文部科学省が情報モラル教育の推進といっても,「ケータイをもたない子供には,寝る子を起こすから不要」という流れになるのではないかと危惧しているのです。
避妊教育への心配と同じです。
・・・
モバイル端末として,無線LANよりも広範囲に使えるのがケータイなので,それをイントラネットの端末としてだけ利用できればいいのです。実際にそれは可能ですが,どんどん宣伝を縮小してます。子どもにはimode回線を切って,CUGで地域教育ネットワークに接続させればよいのです。現在はi-modeネットワークの代替ルートしか存在しませんが,ほかのキャリアだってそういうサービスをすればいいんですよ。企業イントラ向けのグループウェアサービスは提供しているのですから。
http://www.docomo-sys.co.jp/products/m-link/
に注釈として小さく書かれている「espresso」がそれです。
http://www.ntt.co.jp/ のグループ内検索でもわからなくなってしまった,隠れたサービスになってしまいました。
http://www.downtown.jp/~soukaku/archives/network/literacy/2009/01/31-2044.html
タイトル : 規制も必要かも知れないけど、教育も重要でしょうに
「子供にとって、携帯は悪」という論調で語られることが多いわけだけど、携帯電話自体が悪いわけではなくて、その使い方(使われ......more