児童ポルノそのものは禁止しなければなりません。
それと同様に、被写体にされた児童も保護されねばなりません。
Without Trace 「失踪者を追え」でも,児童ポルノの被害児童を救助しようとして、児童ポルノ愛好家と誤解された(すぐにFBIの誤解が解け、捜査協力者として被害児童救助のためFBIに協力する)というエピソードもありました。
児童ポルノを遮断すればそれで終わりなのではなく、その後のことまで考えて欲しいです。
遮断するのはISPの仕事ですが、遮断する側も困ることがあるというお話。
■外野の遠吠え
2010年05月28日 CGM事業者壊滅の恐れアリ
http://blog.livedoor.jp/macotaka/archives/139844.html べつにCGM事業者がどうなろうと関係ないのですが、
児童ポルノのリンク集ということで、削除要請が某警察よりありました。確認すると、確かにリンク群と言えるような内容です。
クリックしてみると、リンク先がすでにないものばかりで、画像は1枚もありません。時折、サイトがあるものもありましたが、存在しているものと言っても、児童ポルノ画像は見つかりません。
「みつかりませんが、どこに児童ポルノの画像がありますか?」との問いに「リンクのリンクのリンクくらいにあると聞いた。私が見つけたものでないからわからない。そちらで本当に児童ポルノが存在しているかの確認をする必要がありますか?当方の言うとおり対応すればよいのでは?リンク集を載せていると幇助になりますし、立件されてますよ。知ってますか?」という内容でした。
取り締まる側が、「言論の自由を侵していることに対して鈍感なのはどうなのよ」といいたくなります。何事も、アリの一穴から始まるわけで、強力な権力行使になりうることには、細心の注意が必要だと思うわけです。
同様のはなしがここにもありました。
2010年05月22日 被害を誘発することを容易にする情報
http://blog.livedoor.jp/macotaka/archives/109778.htmlどのような内容がピックアップされ、削除要請されたかと言うと、
・先生の批評(授業がわかりづらい等)
・学校名のみの掲載(昭和40年に校内が荒れていた学校名)
・生徒に関する話題(Aちゃんはカワイイ、B先輩がカッコイイ)
という内容です。
(略)
この削除要請は、東京都教育庁の正式な要請でしたが、この内容を削除することについて、ブログや掲示板などの開設者、利用者に理解が得られるとは思えません。
要請のまま削除すれば、当方が猛烈な苦情の矢面に立つことになります。
もし当方が東京都教育庁の要請通り削除し、訴訟等の問題が発生した場合、東京都教育庁が責任を取ってくれるのか?という疑問が生じ、電話してみたところ、事業者の自主的な判断(自己責任)で対応してくださいという主旨のお答えでした。
やっぱり役所は自己都合でしか動かないということです。
東京都の青少年育成条例改正案も、ほんとうに児童生徒を守るための改正ではなくて、「役所が批判をうけたときの言い訳の為に改正しようとしたのではないか」とうがった見かたをしたくなることも、根拠の無い話ではなさそうです。