ホームページを含めて、記事に誤りは付き物です。
4月の5日に公開した「がせビア」もそうですが、誤り自体についてとやかくいうつもりはありません。
問題は、指摘を受けた場合の「対処にかかる時間」です。
ちなみに、「がせビア」ネタのホームページには、9日に再度
誤った内容を含んだ「バックナンバー」が公開され続けていますが、いいのですか?
と連絡したのですが、(そして、11日に「修正していきます」と返事をもらったのですが)
いまだに訂正されていません。
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しかし、もっと恐ろしい誤りが今だに続いているというのにはぞっとします。
高木浩光さんの
高木浩光@自宅の日記
■ PKIよくある勘違い(9)「『詳細設定』ボタンで証明書の使用目的を制限できる」 では、恐ろしい間違いが指摘されています。
地方自治体への電子申請を行うには、HTTPSなどの暗号通信を使用するのですが、そこで使用する証明書が一般企業で使用されている証明書ではなく、「住民基本台帳」システムで利用されている証明書を使用している自治体がかなりの数存在します。
この場合、WWWブラウザは証明書の安全性をプログラムに埋め込んでいませんから、ユーザが、自分で証明書の安全性を示すデータをインストールしなければなりません。
高木さんの上記の説明では、そのインストール説明に誤りがある、と指摘されているのです。
この指摘が10日に公表されましたが、
15日午後4時現在で
●修正した
岩手県、 福島県、 静岡県、 兵庫県、 沖縄県
●メンテナンス中のため確認できず
岡山県(修正中なのだと思いたい)
●未修正
茨城県、 栃木県、 岐阜県、 滋賀県、 京都府、 山口県
と指摘を受けた半数が、何のコメントもつけず、そのまま公開しています。
まぁ、電子申請自体に影響はないからなのでしょうが、万が一この誤ったインストールで詐欺にあったとかいう被害が発生した場合、何の対処もしない期間が1週間近くあったとしても責任を問われないものなのでしょうか?
わたしなら、訂正文書を公開できるまでのあいだは緊急避難的に
「現在工事中」のページと差し替えさせてください
と上司に泣きつきますけどね。