■教育すべきか持たせないべきか
http://ymiwa.exblog.jp/11374728/で書いた条例案は可決されました。
可決された内容は,石川県議会のホームページで閲覧できます。
http://www.pref.ishikawa.jp/gikai/gaiyou/200906/gian200906.pdf しかし,もっと厳しいことを携帯電話販売会社に求めていることは,あまり知られていないようです。こちらの方が,思想信条の踏み絵になってるかもしれません。
■青少年の携帯電話におけるフィルタリング規制強化に対するご意見募集
健康福祉部少子化対策監室 最終更新日平成21年6月1日
http://www.pref.ishikawa.jp/kodomoseisaku/pabukome-keitai.htm この内容は,条例案なので著作権はないはずですから,そのまま転載しておきます。
「いしかわ子ども総合条例」における携帯電話のフィルタリング規制の強化について
<携帯電話のフィルタリング規制の強化の概要>
1「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」第17条第1項に規定する「保護者がインターネット事業者(携帯電話等にインターネットの接続サービスを提供するもの。以下、同じ。)に対してするフィルタリングサービスを利用しない旨の申出」をすることができる場合を規則で定める特別な理由がある場合に限ることとする。
(規則で定める特別な理由)
①青少年が就労している場合で、フィルタリングサービスを受けることにより、当該青少年の業務に著しく支障が生ずること
②青少年が障害を有し、または疾病にかかっている場合で、フィルタリングサーピスを受けることにより、当該青少年の日常生活に著しく支障が生ずること
③保護者が、青少年のインターネットの利用状況を常に確認するなど、青少年がインターネット上の有害情報を閲覧することがないようにすること
④その他、知事が適当と認めた理由
2保護者は、フィルタリングサービスを利用しない申出をする場合は、特別な理由を記載した書面を、インターネット事業者に提出することとする。
3インターネット事業者は、青少年又は保護者に対して携帯電話等にインターネットの接続サービスを提供する契約を締結する際は、フィルタリングサービスの内容の説明と説明書を交付することとする。
4インターネット事業者は、保護者から提出を受けた2にある書面を一定期間保存することとする。
5知事は、青少年のインターネット利用が適切に行われているかどうかについて、保護者及びインターネット事業者に対して、報告を求めることができることとする。
6知事は、インターネット事業者が、3、4を実施していない、及び5の報告がなされない場合には、必要な勧告をすることができるようにする。
7知事は、インターネット事業者が6の勧告に従わなかった場合には、その旨を公表することができるようにする。
【参考:青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律】
第17条 携帯電話インターネット接続役務提供事業者は、携帯電話インターネット接続役務を提供する契約の相手方又は携帯電話端末若しくはPHS端末の使用者が青少年である場合には、青少年有害・報フィルタリングサービスの利用を条件として携帯電話インターネット接続役務を提供しなけれぱならない。ただし、その青少年の保護者が青少年有害情報フィルタリングサービスを利用しない旨の申出をした場合はこの限りでない。
私は,携帯電話を小中学生に持たせろといっているのではないのです。フィルタリングを止めろともいっていません。しかし,保護者は自分の子どもに対して何をしているのかを知った上で対処すべきだということをいっているのです。
具体的には
・フィルタリングとはどんなしくみなのか
・どんな情報をフィルタリングしているのか
・だれがその情報を選択しているのか
・間違って閲覧できなくなっているのかどうかを誰が補償するのか
そして,最大の問題は
フィルタリングしているから,安心して子どもに持たせられるはずというへんな誤解を誘発させないか,ということです。まぁ,これを考えたからこそ
防災、防犯その他特別な目的のためにする場合を除き、携帯電話端末等を持たせないよう努めるものとする。
という条例を可決したのでしょうけれど,これがきまったから
うちの県には携帯電話禁止条例があるので,モラル教育は簡単です。「持つな」というだけですから。
なんてとんちんかんな生活指導の先生が生まれないことを祈るだけです。
だんだん,バイクの禁止運動の様相を帯びてきました。安全教育というより,禁止という力技でなんとかなると思ってるんでしょうね。
昔は,テレビが槍玉にあがりました。ロックやギター(ビートルズ)もそうです。ポケベルもだめでしたね。
新しい技術はどうして「活用」されないで「禁止」になるのでしょう?
全く同感です。本当かどうか疑ったくらいです。条例で決めてしまうとは、驚きました。単なる問題の先送りで、全く解決しないばかりか、陰で隠れてyる要になると、もっとひどいことになりそうです。
子供には必要ないからではないですか?「禁止」になるのは。
少なくとも、いま社会を支えている大人が子供のときに、コンピュータなんてものはなかったですが、立派に使いこなしてるんじゃないでしょうか。
バイク禁止運動の顛末について知りませんが、バイク禁止運動がなかったとして、その当時の子供たち(当時のメインは10代後半なんでしょうか?)がどうなったか、というのも解らないんではないでしょうか。
さらに、バイク禁止運動では標的になりえなかったであろう小学生が、同じ土俵(の延長)で語られているようにも思います。
私には、小学校~中学校で持つ意味が解りません。既に持ってしまっているから、というのが理由なら、時計を逆戻しして「持たせないようにする」運動は、むしろ適切だとも思えます。
必要にならない地域もあるでしょう。
そして,使わなくても済むような社会しかなければそれでもいいでしょう。
しかし,こどもたちは大人に隠れて使い方を覚えるでしょう。それも間違った使い方を「うらわざ」として。正しい使い方やモラルを知って欲しい人ほど,このての条例を無視します。そして,正しい教育をする機会を奪います。
小中学生が持たなくてもかまいません。それが「保護者」の方針であればです。「学校が」「条例が」という「言い訳」で子どもたちを言いくるめているようであれば,モラル教育も子どもたちには「言い訳」程度にしか聞かないでしょう。そして,それは不幸の連鎖になります。
バイク禁止運動を例にしたのは,「バイク禁止だから,交通安全教育は不要だ」という事態が発生したことをしっているからです。
こどもに必要か・適切かは一義的には親が判断すべき問題でしょう。条例で決めるという発想自体がだめだめ。
親に判断能力がないということであれば、そんな親に携帯使わせちゃいけません。やっぱり「携帯免許」をつくって、電話級とかメール級とかネット級とかをUSIMに書きこまないと機能が使えないようにするのがいいのでは。
フィルタリングサービスの内容について、きちんと定義しなければいけませんね。誰が何をフィルタリングするのかと。とくに、「何を」については厳密にやる必要がある。
まぁ、大半の子にとっては、運用がきちんと評価されていれば、私はこういうフィルタリングをするというのも悪くはないと思います。しかし、あくまでもそれは親の判断であって、情報が必要かどうか、それを国や自治体が決めるのは、情報統制だろうと思います。それでも公共の福祉のために必要だというならば、それは住民の直接投票で決めるべきでしょう。選挙では、個別の法案に投票しているわけではないですから。
いずれにせよ、本当に問題のある児童生徒は、親がこんな条例無視して、大人用の携帯を貸して終わりでしょうね。深夜にコンビニに花火買いに来てるような親子とかが危なそうです(偏見ですか?)
情報モラル教育については、「持ってないはず」といういわゆる行政の建前の維持のために「やらない」となっていくのが怖いですね。教育を始めたら、違法を認めたことになっちゃいますからね。官僚主義的な発想ってやつですかね。
>情報モラル教育については、「持ってないはず」といういわゆる行政の建前の維持のために「やらない」となっていくのが怖いですね。
それが怖いのです。保護者が「寝た子を起こすようなケータイモラル教育をするな」と言い出したら,学校は指導要領との板ばさみになるでしょう。
わたしも免許が必要だという気になってきました。!(^^)!
アマチュア無線でも免許が必要なのに衛星電話っちゅう,世界中どこでも通話ができる「携帯電話」がある時代に,無免許でいいはずがありません!(^^)!