ちょっとひどい間違いを見つけました。
アゴラ
「デジタル教科書」というバラマキ - 池田信夫
http://agora-web.jp/archives/1065328.html同じような話は20年前からあり、 当時の文部省は「教育の情報化」と称してBTRONという日の丸パソコンを全国に配布し、まったく使い物にならなかった 。90年代後半には「教育のネット化」と称して、フィルタリング・ソフトがたくさん開発されただけだった。今度の話も、電子書籍ブームに便乗して、デジタル教科書という名前の「官公需」を当てにして集まっただけではないのか。
BTRONが当時の米国によるスーパー301条にのっとり、非関税障壁として取り上げられたのはご存じないのでしょうか?
そして、それが原因で教育用パソコンの開発が止まったことはご存じないのでしょうか?
財団法人コンピュータ教育開発センターで教育用パソコンと教育用BASICの開発も終わっていたにもかかわらず「全国に配布」どころか、一般公開すらできなかったはずなのですが。
それが、どうして
全国に配布し、まったく使い物にならなかったになるのでしょう?
まちがった認識をもとに、意見を書くのはやめてほしいです。
それと、
教育バウチャーなどによって学校間の競争を導入することだ。教師にインセンティブがあれば、効率的な手段を彼らが選ぶだろう。
「学校間の競争を導入する」ことが、「教師にインセンティブ」を与えることになるのでしょうか?
残業手当(教員の給与が高いということはご存じでも、その代わりに残業手当がないことはあまり知られていない)とか、クラブ活動を教師の職務として規定する(今は原則ボランティアであり、労災認定すらされないことが普通)ならインセンティブになるでしょうし、事務処理(たとえば給食費の会計処理や学級費の会計処理)から解放するだけでもかなりの時間を本務に回せると思うのですが。
学校現場のことをほとんどしらずにステレオタイプの知識で批評するのは簡単ですが、それは現場の混乱に拍車をかけるだけです。
まだ、デジタル教科書をリースするというほうがわかり易いです。国が教科書を無償配布しているのですが、それの配布のための手間は大変なものなのです。
追記
http://trackback.blogsys.jp/livedoor/ikedanobuo/1065328
にトラックバックを送ってあるのですが、認めてもらえないみたい。
それと、
TRONもそうですが、Σ計画(Σ OS)のような事は避けなければならないと思いました。
というコメントの意味がよくわかりません。TRONとΣ OSを同じレベルでみること自体が間違っていると思います。