| 2005/06/07 | PTA連合総会&研究大会 |    | by:落伍弟子 | 
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総会は「儀式」なのでこんなものでしょう。
研究大会の記念講演
 「高校生にしのびよる性感染症」
   -高校生1万人を対象にアンケート調査した全高P連の調査結果に基づく高校生の実態-
 講師:木原雅子 (京都大学大学院医学研究科助教授)
会場はネットがつながるので、最初はアルバイトに精をだしていましたが、話の具体性、カリキュラムの開発方法に引き込まれて、聞き入ってしまいました。
 講演に聞き入るのは久しぶり。
 いかにスライドのいくつかを紹介しますが、これはe-Learningに限らず、教材開発とても重要なことです。そして、それをきちんと実施すると、教育効果はあるということです。
 情報教育でも、「影の部分」の教育をどうする、という話がありますが、とても参考になります。
====講演のスライドから===
■テーラーメイドの予防
 科学的根拠に基づく予防対策/教育
 1)事前調査 -1)国の違い:欧米との違い(欧米のカリキュラムを持ってきてもダメ)
         2)地域の違い:国内の地域差(「性」に関する感性の地域差はとても大きい)
    ↓    3)発達段階・行動段階の違い
         4)性意識・性経験の違い
 2)教材開発 - 調査結果と行動理論を元に
    ↓
 3)事後調査 -話した内容を誤解無く伝わったかどうかを確認することが大事
■テーラーメードとはどういうことか
 無関心期  *パンフレットを「うざい」と捨てる
         *リスク認知がないまま、コンドーム装着練習
  ↓       →逆に、性行動の容認と誤解
 関心期
  ↓
 行動期
  ↓
 維持期
■学校での教育(指導)でできること
1.性関係を急がない(Slow SEX) → 人間関係を十分に築く
2.誰にでもリスクがあることを説明
    1)地域性の強調 → 問題の身近さの認識
    2)自分にもリスク → 性的ネットワーク
    3)中絶・性感染症の強調→エイズを強調しない
 なお、「コンドーム使用の強調」は子どもたちにとって、予防教育の理解に関係ないことがわかった
http://blog.goo.ne.jp/tomonofu/e/2a51f0c1a201f08e70af3f751b51375d
タイトル : 「性のネットワーク」というキーワード
朝日新聞で7月初旬、京都大学大学院の木原雅子助教授が「10代の性」について紙上特別講義を行っていた。10代の子どもたちの性意識や行動を調べている助教授で、若者が交際相手を次々と代えることで、クラミジアやHIVなどの性感染症が急速に広がっている現状を詳しく解説していた。彼女の高校生への調査では、高校3年生で3〜4割がセックスを経験するとともに、経験人数が4人以上と多くなっているという。同時に、多人数と付き合うのではなく、付き合う期間が短縮していることに特徴がある。このため、若者同士の過去のセ......more